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自分のジャンルに拘泥せず、好き嫌いせずに生き延びたいですね。

梅田 正人

Masato Umeda

大手電機メーカーで生産技術系エンジニアとして勤務後、メディアアーティスト 明和電機のもとでアシスタントワークを続け、プロダクトデザイナーとして独立。その後、アビダルマ株式会社にてソフトバンクロボティクスのPepper開発者コミュニティの立ち上げなどにコンサルタント、デザイナーとして携わる。現在は株式会社bin-dexを起業。IoTに関するリサーチャーからパーソナルエアモビリティの開発まで、幅広い分野で活動をしている。

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僕のキャリアを簡単にいうと、この白なり黒なりのところにいる人です。エンジニアリング、デザイン、アート、コンサルティング、色んな分野を転々としてきましたが、それぞれの分野でいい先輩、上司に会えたので良い成長ができました。 そんな僕がサバイブするのに重要だと思ったのは自分のキャリアを客観視することです。 周囲の人とのバックグラウンドの違いを意識して自分を俯瞰して見ることができたら、キャラの立て方もわかってくるじゃないですか。それがオリジナリティかなと。 「誰にも負けない専門性」なんてそうそう持てるものでもないですから。 自分のキャリアと周囲を客観視すれば、自分の立ち位置が見えてくる。このベン図の外側、グレーの部分から見る視点を持てるとうまくサバイブ出来そうですね。

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子供の頃レゴでよく遊んでたのですが、技術に関しても同じような考え方をしています。レゴのブロックってそれぞれシンプルで似通った形をしていますよね。だからこそ組み合わせることが出来る。いろんなところで知識を拾ってきて、モジュールに分解することで、汎用的に使えるものになる。今は人が乗れるドローンを作るみたいなことをやっているんですが、専門性の高い人達を繋げられるような知識や技術のモジュールを自分の中に持っていれば、分野を横断する「考え方の輸入」で自分の立ち位置を持つことができます。 全く新しい技術だけでできているものって案外少ないので、新しいものを作るためにも、プロフェッショナルな皆さんが集まる場に顔を出して、「モジュールを見つける」ために顔を広げていくとよいのではないでしょうか。

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「雑食」ということについて考えてみました。人間がこれだけ繁栄した理由の一つが、「何でも食える」というところらしいのです。環境の中で自分にとって有益なものを身につける。というサバイバル能力です。これはいろんなキャリアや環境で有用です。 で、この原始人の話に戻ると、彼らは雑食能力を活かして世界中に広がるなかで環境破壊をやりまくって、ものすごい数の大型哺乳類を絶滅させたそうです。 現代の環境破壊も相当ですが、人間は常に環境を変えていく、破壊していく生き物なんだと思います。 自分が新しい知識、技術を身につけるだけでも環境は変えられます。 「自分も環境の一部であること」を意識しながらうまく「環境の良さ」をいかした変化をし続けられるといいですね。